事業の再生に成功した事例
<神奈川県厚木市所在のA社のケース>
A社は婦人服の輸入販売を行っていて業暦は40年を超え、最盛期には年間数億年の売り上げを計上するほどの優良企業でした。
しかし、長年の不況のあおりを受けて業績が低迷し、代表者のT氏は経営をスリム化する等の経営努力を続けておりましたが、運転資金が逼迫し銀行からの借入金の返済がままならない状況に陥りました。
弊社は、ご相談を受けて、会社の財務状況を代表者からお聴きして分析した結果、元利金の返済は無理でも、借入金利息のみ4ヶ月程度であればこの先も支払いが可能と判断しました。
そこで弊社では資金繰表等の詳細な資料を作成したうえで、T氏に、銀行に事情を説明し、返済のリスケジュールを依頼するよう提案したところ、T氏は早速銀行に出向き、この承諾を得ることに成功しました。
一方、不動産に関しては、会社の敷地はおよそ1,500㎡ありましたが、土地の形状が、幅4m弱の進入路を伴ういわゆる旗ざお状の敷地で、面積は広くても分割して売却することが不可能な地形でした。
しかし敷地内には業績が良い時代に築造された立派な庭園が手入れがされないままで残っておりましたので、弊社で顧問をお願いしている一級建築士事務所と測量事務所の協力を得て、
この環境を生かした建物のリノベーション計画を作成して、企画提案型の販売活動を展開しました。
その結果、福祉関係の会社に
1億2,500万円の価格での売却に成功しました。
当初、弊社では、この不動産の売却可能な金額を7,000万円~8,000万円程度と見積もっており、このままでは約1億円の借入金全額の返済は困難と判断しておりましたが、この結果全ての負債が整理できたうえで、2,000万円を超える余剰資金を得ることが出来ました。
T氏はこの資金を基に新会社を設立し、自宅をかねた新社屋を購入し、小資本でも出来るインターネット販売に特化した婦人服関連の事業を開始することに成功しました。