オーバーローンの物件をご子息に売却して、引き続き自宅に住み続けることに成功した事例
<東京都板橋区のTさんのケース>
Tさんのお宅は、Tさんの奥さんとご子息夫妻、お孫さん2人の6人家族で、約150㎡の2世帯住宅で生活しておりました。この家は平成5年頃9,500万円程度で購入したものでしたが、当社がご相談にあずかった時点では総負債額は2億円あり、この不動産には1億3,000万円を超える複数の根抵当権等が設定されておりました。
Tさんは電気工事関係の会社を経営しておりましたが事業に失敗し、大きな負債を抱え倒産することとなってしまいました。
年齢が70歳を超えており、健康を害しているTさんは引き続きこの家に居住することを希望しておりました。
弊社でご家族の生活の内容を詳しくお聴きしたところ、ご子息は会社員であり、年収が950万円程度であるとのことでした。
弊社では早速不動産の調査を実施し査定を行ったところ、現時点の価格が4,500万円程度であることが判明し、その査定書を携え、ご子息と共に債権者と折衝を試みたところ、最初は「親族間の売買では売買金額の妥当性に疑義を生じるので認められない」とのことでした。
この意向を受け、弊社では
過去5年間の周辺地域の成約事例の分析データを作成、同区内の類似物件の競売における落札価格、更に不動産鑑定士に鑑定評価を依頼し、この鑑定評価書を添付して、根気よく折衝を重ねたところ、当社の査定価格の信憑性が債権者に理解され、ご子息への売却が認められることとなりました。
幸いご子息の住宅ローンの融資も受けられることとなり、Tさんとご子息との間の売買を行った結果、その後も従前と何一つ変わらぬ生活を続けられることとなりました。